■ 蜜蝋(ミツロウ)とは?
蜜蝋とはミツバチが巣を作るために、花蜜等から作られる蜂蜜を原料として働き蜂の体内で合成される蝋のことで、働き蜂は蝋線から分泌される蝋と花粉などを口の中で混ぜ合わせて"ハニカム構造"の巣を作っています。
蜜蝋の主成分は、脂肪酸の"パルミチン酸"や"セロチン酸"と高級アルコールの"ミリシルアルコール"などによる"エステル"という分子構造を持つ蝋分で、このほか花粉に由来するビタミン・ミネラルやカロチンなど色素や芳香を持つ成分を含有しています。
蜜蝋の色には淡黄色~濃黄色~黄橙色~茶色のものまであり、蜜蝋の色や香りは蜜蜂の種類や蜜源によって異なることが知られています。蜜源の花の種類が違えば花蜜や花粉の成分が違うため、蜜蝋の原料となる蜂蜜(元は花蜜)の糖分やビタミン・ミネラル等の含有比率や、花粉の含有する色素・香りなどの成分が異なるためと考えられています。
■ 本商品について
本商品の蜜蝋は、主に西洋蜜蜂(セイヨウミツバチ)の巣から採取された生蜜蝋を精製した黄色~黄橙色の蜜蝋です。天然の生蜜蝋本来の特質を残すように精製されているため、蜜蝋特有の甘い香りがあります。
■ 蜜蝋について
現在では蜜蝋は蜂蜜の副産物と考えられることもありますが、蜜蝋は古代ギリシャ・ローマ時代からさまざまな用途に使われてきた歴史があります。主に蝋燭(ロウソク)の原料として使われてきた蜜蝋は、電気が発達するまでの長い間、需要が大変高かったため、養蜂は蜜蝋を採取する目的で創められたとも考えられています。
近年では昔ながらの蜜蝋を使ったロウソクの"蜜蝋キャンドル"が、パラフィンを使ったロウソクに比べて煤(スス)が少ない等の長所があることから、手作りキャンドルの材料として人気が高まっています。
また、天然素材が見直されるようになったことから、"蜜蝋クレヨン"などの画材や"蜜蝋粘土"などの玩具、家具・床材・楽器など木工用の"蜜蝋ワックス"、靴など革製品の艶出し用の"蜜蝋クリーム"など、様々な日用品に使われています。
尚、蜜蝋は融点がおおよそ60度前後と扱いやすいことから、古代より彫刻などのアート作品や、主に美術工芸品や宝飾品などを鋳造する際の"ロストワックス法(消失型鋳造法)"において原型を作成する際に使われてきた歴史があります。
■ 使用上の注意
・本品は食品・化粧品ではございません。
・ご使用に関しましては関連書籍等をご参照下さいますようお願い申し上げます。
・500g/1kg/2kg/5kg入はチャック付袋入
・20kg入は簡易包装/袋入となります。
【送料無料】の対象となりますが、ポイント発行につきましては対象外となります。