アメリカ(フロリダ州)産のホワイトグレープフルーツの精油の芳香は、程よいジューシーな甘みに、フレッシュで爽やかな酸味とグレープフルーツ特有のほろ苦みがしっかりと感じられる、スッキリとしたグレープフルーツの香りです。


【品名】グレープフルーツ・ホワイト
【英名】Grapefruit White
【学名】Citrus Paradisi
【科名】ミカン科
【抽出部位】果皮
【抽出方法】圧搾法
【原料産地】アメリカ合衆国(フロリダ州)
【グループ】シトラス（柑橘）系
【ノート】トップノート

■　グレープフルーツとは？　

グレープフルーツはアジア原産の亜熱帯の気候に育つミカン科の常緑樹で、樹高5～6mくらいから10m以上にまで成長します。グレープフルーツの果実は生で食されるほかに、ジュースなど加工食品等に広く用いられていますので、日本でも大変なじみの深いフルーツです。グレープフルーツには多くの品種がありますが、例えば「ピンクグレープフルーツ」などのように果肉の色で呼び分けるのが一般的です。普段よく目にする一般的なグレープフルーツは「マーシュ」と呼ばれる品種のホワイトグレープフルーツで、果皮は淡黄色～濃黄色、果肉は白みがかった薄黄色で、グレープフルーツ特有の苦みと爽やかな酸味に適度な甘みがあります。一方「ルビー」と呼ばれる品種のピンクグレープフルーツは、果皮は淡黄色～黄色～オレンジ色でやや赤みがかっているものもあります。果肉は淡ピンク色～赤みがかった濃ピンク色で、ホワイト種に比べてグレープフルーツ独特の苦みが少なく、ほのかな酸味とまろやかな甘みがあります。このほか果肉の色が「ルビー」よりも濃い赤色の「スタールビー」「リオレッド」「フレーム」「レイルビー」などの品種は、果皮はやや赤みがかった黄色～オレンジ色～赤色で、グレープフルーツ独特の苦みや酸味が少なく、しっかりとした強い甘みが感じられます。また、「グレープフルーツ」と「ブンタン(ザボン)」を交配した「ポメロ」や、「グレープフルーツ」と「ポメロ」を交配した「オロブロンコ」などの品種は、果皮は淡緑色～濃緑色、果肉は淡黄色～黄色で、苦みはほとんど感じられず、酸味は控えめで、強い甘みがあります。グレープフルーツの果実は柑橘類の中では大きめですが、精油の分泌詮が果皮の深い部分にあるため、オレンジやレモンに比べ精油の採油率が低いといわれています。本商品はアメリカ(フロリダ州)産ホワイトグレープフルーツの果皮から圧搾法で採油された100％エッセンシャルオイル（精油）です。


■　グレープフルーツの名前について　

グレープフルーツの学名の「paradisi」は「パラダイス（楽園）」という意味で、グレープフルーツが「楽園（パラダイス）の果実」として珍重されていたことが由来しています。グレープフルーツの名は、数個の果実がブドウ（grape）の房のように集まって実ることから、18世紀にイギリス人のシャドック船長によって名づけられたといわれています。また、シャドック船長が西インド諸島にグレープフルーツをもたらしたことから「シャドック・フルーツ」とも呼ばれていたこともあります。


■　グレープフルーツの歴史　

ヨーロッパでは柑橘系の果実の実る木は「富と幸福の象徴」として愛されていたため、グレープフルーツの木は主に観賞用として栽培されていました。その後、グレープフルーツが商業的に生産されたのは、1930年ごろのフロリダとされており、歴史上人類に親しまれたのは比較的最近のことといえます。


■　グレープフルーツと相性のよい精油　

他のシトラス（柑橘）系のエッセンシャルオイル、 イランイラン、 ローズマリー、 ローズゼラニウム、 ラベンダー・クロアチア、 ラベンダー・ブルガリア、 レモングラス、 ペパーミント、 ジュニパーベリー、 サイプレス、 シダーウッド・アトラス、 シダーウッド・バージニア など。


■　使用上の注意　

ご使用に関しましては関連書籍等をご参考下さいますようお願い申し上げます。