■ ミモザとは?
ミモザは主に温帯~熱帯の地域に分布するマメ科アカシア属の樹木で、千数百種にも及ぶ同属の種のうち、600~700種はオセアニアに分布するといわれています。「ミモザ(Mimosa)」はフランス名で、日本では属名の「アカシア(Acacia)」の名で広く知られています。ミモザの主な種には「ギンヨウアカシア」「フサアカシア」「モリシマアカシア」等があり、造林樹木や庭木として植樹されることも多く、前二種は日本でも比較的よく目にする植物です。
本商品ミモザ・アブソリュートの原料植物「モリシマアカシア(Acacia mearnsii)」は、オーストラリア東南部原産の常緑高木で樹高10~20mにまで成長します。2回羽状複葉の細かい小葉が特徴で、初夏に柔らかい毛が集まったような球形の薄黄色の小花を沢山咲かせます。花の芳香が強く、風に吹かれて温かな印象の甘い花の香りを漂わせます。本商品はインド産のミモザ(モリシマアカシア)の花から溶剤抽出法で抽出された固形アブソリュートです。
■ ミモザの名前について
モリシマアカシアの名の「モリシマ」は日本語ではなく、「mollissima(モリッシマ)」の日本読みです。「mollissima」はラテン語で「柔らかい、丸い」などの意味を持つ「molle」+最上級を表す接尾「issima」に由来します。また、属名の「Acacia(アカシア)」は、ギリシャ語で「鋭い」という意味の「akazo」、または「棘」という意味の「akantha」に由来しているといわれています。
■ ミモザの歴史
モザは1768~1771年の「第一回航海」で南太平洋地域にエンデバー号で航海したイギリスの海洋探検家「ジェームス・クック(James Cook)」に同行した植物学者「ジョゼフ・バンクス(Joseph Banks)」によりヨーロッパへ持ち込まれたといわれています。以来フランスやイタリアではミモザは春を象徴する花として広く親しまれています。その村名にまでミモザの名が付けられた南仏の村「ボルム・レ・ミモザ(Bormes les Mimosas)」では毎年2月中旬頃、世界的に有名な「ミモザ祭り」が開催されています。また、イタリアにおいては3月8日の「国際女性デー」=「フェスタ・デラ・ドンナ(Festa della Donna)」にミモザの花束を贈る習慣があり、この日は街中がミモザの花で溢れかえります。
■ アブソリュートとは?
溶剤抽出法は溶剤を用いて精油を抽出する方法で、この方法で抽出された精油をアブソリュートと呼びます。アブソリュートの抽出にはいくつかの工程を要します。まず、原料となる植物と揮発性高い溶剤を混ぜ、室温で攪拌して精油成分を溶剤に移し てから原料植物を除き、低温減圧下で溶剤を揮発させて除くと、精油成分と植物ワックス(ロウ分)を含んだコンクリートと呼ばれるバター状の物質が残ります。このコンクリートにエタノールを加え、エタノールにはわずかしか溶けない植物ワックスと不純物を除去し、さらに低温減圧下でエタノールを除いたものがアブソリュートになります。アブソリュートはきわめて濃度が高いため、強い香気を放ちます。
■ 使用上の注意
ご使用に関しましては関連書籍等をご参考下さいますようお願い申し上げます。
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【価格】
5g/ 1,550円(税込)
10g/ 2,690円(税込)
30g/ 6,330円(税込)
100g/ 18,130円(税込)
チャック付アルミ袋入
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